集積機能工学講座に米澤進吾教授が本学理学研究科物理学専攻より着任しました。
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国際ワークショップを実施
3月18日、京都大学東京オフィス(東京駅前新丸ビル10階)でInternational workshop on nano-structured novel superconductorsを開催しました。
国内外の研究者が現地参加15名、オンライン参加10名で小さいながらも活発な議論が繰り広げられた結果、最後は時間の制約で質疑応答が打ち切られ、円卓食事会も非常に盛り上がりました。
応用物理学会で2件の発表
3月15日から18日の間、上智大学で行われた応用物理学会第70回春季学術講演会に大住と小林(ともにM2)が以下の通り発表を行いました。
[15p-D209-9] 反応性スパッタ法により成膜した窒化ハフニウム薄膜の加熱による仕事関数低下量の評価
〇大住 知暉1,2、長尾 昌善2、後藤 康仁1 (1.京大院工、2.産総研)
[17p-D209-5] 有効媒質近似を用いた超伝導テラヘルツ光源の解析および設計
〇(M2)小林 亮太1、巴山 顕1、掛谷 一弘1 (1.京大院工)
学士論文試問会で3名の試問
2月16日に行われた学士論文試問会において、以下の3名が2月10日に提出した学士論文についての試問が行われました。
- 堀 良輔
- 宮本 将志
- 本多 尚
修士論文公聴会で2件の成果発表
2月7日、8日の両日行われた電気系専攻修士論文公聴会で以下の2名が2月1日に提出された修士論文の成果について発表を行いました。
- 小林亮太「超伝導テラヘルツ光源における同期発振現象の解析およびモデル化」
- 大住知暉
渦糸物理ワークショップで優秀発表賞受賞
12月15日から17日の間、青山学院大学相模原キャンパスで実施された第28回渦糸物理ワークショップでM2の小林亮太が行った発表
「Bi2212からのテラヘルツ放射に関する高バイアス領域における電気回路モデル」
に対して、学生発表優秀賞が授与されました。
おめでとうございます。
また、会議では、本研究室から以下の講演を行い、活発な質疑応答がなされました。
PCMO/YBCO 二層膜における超流動密度の評価
掛谷一弘、西村太一、中村公大、小森祥央、J. Robinson、J. Mangeney、J. Tignon、S. Dhillon
Bi2212 からのテラヘルツ放射に関する高バイアス領域における電気回路モデル
小林 亮太、巴山 顕、掛谷 一弘
電子情報通信学会英文誌で招待論文がオンライン公開
電子情報通信学会英文誌IEICE Transactions Onlineで、掛谷准教授による高温超伝導体における固有ジョセフソン接合に関する招待論文が2023年6月の出版に先立ちオンライン公開されました。
https://search.ieice.org/bin/summary_advpub.php?id=2022SEI0004&category=C&lang=E&abst=
オープンアクセスとなっておりますので、誰でも読むことができます。
超伝導針状結晶からのテラヘルツ波放射に関する論文をApplied Physics Lettersで発表
物質材料研究機構の齋藤嘉人氏、高野義彦MANA主任研究者との共同研究で針状(ウィスカー)超伝導結晶を用いたテラヘルツ発振デバイスに関する論文がApplied Physics Letters誌のEditors’ pick(編集部おススメ)として掲載されました。
Polarization analysis of terahertz emission from Bi-2212 cross-whisker intrinsic Josephson junction devices and their refractive index
Appl. Phys. Lett. 121, 212601 (2022); https://doi.org/10.1063/5.0123290
Y. Saito, I. Kakeya, and Y. Takano
今回、私たちは短時間で育成できるビスマス系高温超伝導ウィスカー結晶を用いたテラヘルツ発振デバイスの開発に成功しました。超伝導テラヘルツ光源にはこれまで平板状単結晶が用いられてきましたが、ウィスカー結晶を用いることにより、素子作製時間の短縮と多機能化が見込まれ、研究開発の加速が期待できます。
本成果については、京都大学よりプレスリリースもされておりますので、そちらも参照ください。
低温工学・超伝導若手特別講演会で奨励賞を受賞
長岡第四中学校へ出前授業
京都府教育委員会「知的好奇心をくすぐる体験授業」で掛谷と小林(M2)が長岡京市立長岡第四中学校に伺って2年生を対象に「身の回りの工学」という題目で出前授業を行いました。
始めの1時間で超伝導体を使った磁気浮上のデモンストレーションを行いました。浮上している磁石を160名全員が触って、不思議な感覚を体験してもらいました。
まずは、スマートフォンを例にとり、既存の知を価値にする「イノベーション」の具体例を聞いてもらいました。
その後、2クラスずつに分かれて、1クラス6班で考えたイノベーションについて発表し、4件のベストイノベーションを生徒の投票で決めました。
イノベーションの中身だけでなく、プレゼンテーションも非常に盛り上がり、この生徒たちの将来が大変楽しみになりました。
中学校のサイトにも報告がありますので、ご覧ください。
https://www.kyoto-be.ne.jp/nagaoka4-jhs/cms/?p=1389