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集積機能工学研究室では、超伝導体、磁性体などの電子の多体効果が本質的な物質についての物性研究を行い、超伝導位相工学および真空電子工学によるデバイス実現を目指しています。
過去の京大プレスリリース(抜粋)
- 超伝導針状結晶からのテラヘルツ波放射に成功ー超伝導テラヘルツ光源の機能開発を加速ー(2022年11月)
- 超伝導体テラヘルツ光源の同期現象を初めて観測 -テラヘルツ量子通信デバイスの創成につながる新発見-(2020年5月 )
- 超高密度移動体通信を可能にするテラヘルツ光源の開発 -モノリシック高温超伝導デバイスから円偏光電磁波の放射に成功-(2018年1月)
- 高温超伝導体を用いた新しいテラヘルツ光源における温度分布の可視化と制御に成功 -小型コヒーレントテラヘルツ光源の実現につながる重要な手がかり-(2014年11月)
メンバー募集
集積機能工学研究室では、超伝導・テラヘルツ・真空電子工学に興味のある皆様の加入を広く募集しています。詳細はこちら。
現在進行中の研究プロジェクト
集積機能工学研究室では、以下プロジェクト達成のためのデバイス作製・評価だけでなく、計測システムハードウェア・ソフトウェアの開発も日々進めています。誰も知らなかった新しい物理を知ることができるだけでなく、新しい実験装置を実装する経験を積むことができます。システムソフトウェア開発環境として、LabVIEWやMatLabなどを使用しています。ハードウェア開発には3Dプリンタ、PXIシステムを導入しています。
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超伝導とは?
低温で電気抵抗がゼロになることです。電気を失うことなく運べるので、究極的なエネルギーの効率的利用をもたらします。
すでに、リニア中央新幹線や体の断面写真を撮影できるMRIに使用されています。
送電に使用すれば、砂漠地帯での太陽光発電電力をすべて都市で利用することができます(電力パイプライン)
テラヘルツ電磁波とは?
1秒間に1兆回振動する電磁波のこと。封筒の中身が透視できたり、超高画質4K動画をスマホにあっという間に転送できたりします。
#テラヘルツ鉱石などの健康への効能を謳った商法は、全く関係ありません
量子ビットとは?
量子計算機を作るためのビット。超伝導ジョセフソン接合などが用いられています。量子計算機があれば、計算速度が爆発的に増大し、様々な応用が期待されます。
たとえば、最適化問題の計算などに使えます。