「アウトリーチ」カテゴリーアーカイブ

京都大学アカデミックデイ2015に出展

京都大学アカデミックデイ2015に出展いたしました。

「京都大学アカデミックデイ」は京都大学「国民との科学・技術対話」支援事業の一環として、市民や研究者、文系、理系を問わず、誰もが学問の楽しさ・魅力に気付くことができる「対話」の場となることを目指している企画です。年に一度、100名以上の研究者が一堂に会します。これは、国民と科学・技術に関わる本学の研究者が直接対話することで、本学の研究活動をわかりやすく説明するともに、国民の声を本学における研究活動に反映させることを1つの目的として始めた取り組みです。(アカデミックデイ2015メインサイトから引用)

出展ブースには小学生からベテランの研究者まで、非常にたくさんの方々にご来場いただきました。超伝導技術に関心のある方をはじめ、超伝導体の磁気浮上デモンストレーションに興味を持っていただいた方、テラヘルツ光源について質問に来られた方などと、楽しくお話をさせていただきました。皆様との対話を通じて社会の役に立つ研究をしているという実感がわき、また研究成果をわかりやすく発信するためにはどうしたらよいか考えさせられる良い機会となりました。

IMG_6086

IMG_6092

IMG_6105

【リンク】
京都大学アカデミックデイ2015 メインサイト
http://research.kyoto-u.ac.jp/academic-day/2015/

京都大学アカデミックデイ2015 研究者と立ち話
「高温超伝導テラヘルツ光源の開発」
http://research.kyoto-u.ac.jp/academic-day/2015/031/

(文責:辻本)

低温工学・超電導学会関西支部 基礎技術講習会で講義

低温工学・超電導学会関西支部 第31回低温工学基礎技術講習会で掛谷が「超伝導の基礎」の講義を担当し、大阪駅前第2ビルにある大阪市立大学文化交流センター大ホールにておよそ1時間の講義を行いました。

聴講者は、企業からの方と大学院生がほぼ半々で、講義開始時の調査では、超伝導の講義を受講したことのある方が1/3ぐらいのようで、意外に少ない印象を受けました。

講義の内容は超伝導の発見から基本的な性質の説明を行い、第2種超伝導体の話、銅酸化物超伝導体などの超伝導物質、そして渦糸状態と固有ジョセフソン接合の話を盛り込みました。

今回強調したのが、以下の2点でした

  1. アブリコソフによる第2種超伝導体の発見によって初めて超伝導が工学的に有用になった
  2. 未知の超伝導体はまだまだ埋もれている

1については、偉大なアブリコソフ先生とのプライベート写真を披露しながらお話ししました。さらに、この発見は、超伝導の応用を拡げたという意味で、高温超伝導よりも工学的な価値があると強調しました。

2については、最近Nature誌で発表された硫化水素の高圧下203K超伝導の話を挙げて「未踏の頂は数多い」とまとめました。

一方、現在応用が考えられているY123やBi2212などについては「里山の豊かな資源を人の役に立てましょう」というレトリックを用いて、我ながら秀逸!と思っちゃいました。

皆さんが超伝導に興味を持って、超伝導の物理や工学応用で活躍なさることを期待しています。

金光学園(岡山)から16名の訪問

岡山県の金光学園から中学生15名、高校生9名と先生2名が研究室を訪問されました。

掛谷准教授が事前課題として生徒さんから出された質問に答える形で、授業を行い、電気伝導や超伝導について学習しました。

桂キャンパスの極低温施設を見学したり、学食で研究室の大学院生が中高生に大学生活について教えたりなど、有意義な交流ができました。

京都大学に進学したい、と思った生徒さんがきっと増えたに違いありません。

Exif_JPEG_PICTURE
中1から高1までが講義を真剣に聴いています
Exif_JPEG_PICTURE
超伝導体のデモンストレーション

感謝:国際学会が無事終了しました

11月30日から12月3日まで実施した国際学会THz-plasma2014の主催を無事終えることができました。各国からお越し頂いた皆さん、奴隷のように働いてくれた研究室の学生さん、アルバイトに参加してくださった京大の学生さんに感謝します。また、支援くださった財団、学会、企業の皆様に感謝申し上げます。

IMG_3049

この集合写真はエクスカーションの前で、ちょっと寒かったですが天候も良く、皆さん最高の笑顔です。

日刊工業新聞に記事掲載

10月23日付の日刊工業新聞(19面)に研究成果が掲載されました。『テラヘルツ光源 温度分布を可視化 高出力装置設計に道』という見出しで、10月29日公開の原著論文と来月京大で開催される国際会議が紹介されました。記事の内容は下のリンクからご覧いただけます。

リンク
日刊工業新聞 『京大、テラヘルツ光源の温度分布の可視化に成功-高出力装置設計に道』

紙面イメージ

(文責 辻本)

海陽学園が研究室の見学に

愛知県の中高一貫教育校、海陽学園の5年生(高校2年生)8名と先生2名が研究室を見学に来られました。

掛谷准教授による講義と超伝導のデモ実験のあと、A1棟の実験室を見学し、同キャンパス内桂インテックセンターの極低温施設でヘリウム液化装置を見学されました。

IMGP0396

追記(2014/9/16):海陽学園のHPでレポートが公表されています。リンク