(本研究は主に固体量子物性研究室の高津氏が中心となって進めたものです。)
Pdの三角格子層と面共有CoO6八面体の三角格子酸化物層が交互に積層した層状導電性酸化物PdCoO2において電気抵抗率、比熱、磁化率の測定に加え、赤外線吸収、偏光ラマン散乱の実験を行いました。その結果、この系には1000 K程度の高周波フォノンがいくつか存在し、電気抵抗率の150 K以上の温度比例則からのずれや、比熱のデバイモデルから大きくずれる振る舞い等に大きな影響を及ぼしていることが明らかになりました。
この結果はJournal of Physical Society of Japan誌に掲載されました。