銀酸化物Ag5Pb2O6の超伝導を発見しました。 この物質の超伝導は1年前に我々がその存在を示唆していましたが、 決定的な証拠を得るには至っていませんでした。 今回、実験上の障壁を克服し、初めてこの物質のゼロ抵抗転移を観測することに成功しました。 さらに、非常に高感度の測定セルを作成し、地磁気などの余計な磁場を排するシールドをつけるなど、 細心の注意を払った交流帯磁率測定により、 この物質が酸化物としては初めての第T種超伝導体であることを明らかにしました。
この成果はPhysical Review B [vol.72, 180405R (2005)]に掲載されました。 (論文はこちらでも手に入ります【京都大学学術情報リポジトリ】)