10月10日から12日まで中華人民共和国、南京大学で行われた国際会議、10th International Symposium on Intrinsic Josephson Effects and Plasma Oscillations in High-T c Superconductors (Plasma+ 2016) で招待講演1件(掛谷)、口頭発表1件(野村)、ポスター発表2件(アセム、岡本)を行いました。
学会の会場となった南京大学新キャンパス内のSchool of Electronic Scinece and Engineeringの建物
D2のアセム君は、見事ポスター賞、それも45件中ただ1件のFirst prizeを受賞しました。おめでとうございます。
Asem Elarabi (D2) recieved the best poster award (1st place)
会議の締めくくりのポスター賞授賞式
この学会は、集積機能工学研究室が主催して2014年11月に京都大学百周年時計台記念館で実施したTHz-plasma 2014 に続く学会であり、世界各国から100人余りの参加者が得られました。
南京大学を初めとする中国本土の大学の研究者による招待講演もかなり多く、研究のレベルが速いスピードで向上しているのが肌で感じられました。
さらに、南京大学の学生によるポスター発表も数多く出されており、研究レベルは日本の国内学会における発表に相当するものだと感じました。議論に使った英語のレベルは、苦手そうな人も私がドクターの学生だった頃よりもわかりやすい英語を喋っているような印象でした。日本の学生、頑張れ!
キャンパスが美しいのにまず驚くのですが、研究室を見学させていただき、さらに驚きました。
最新鋭の設備で、居心地の良い空間。これは、何より羨ましい。
中国は、次代を担う若者に投資しています。翻って日本はどうでしょうか??
口頭講演する野村(D3)
岡本(M1)はポスター発表。頑張りました。
バンケットでの集積研メンバー。発表が終わっていない私(掛谷)が一番はしゃいでる?
研究室OBの辻本氏(現筑波大)とドイツ・チュービンゲン大学の大学院生・ポスドク
石川県金沢市の金沢大学で9月13日から16日まで開催された
日本物理学会2016年秋季大会でD3野村とM1岡本が口頭発表を行いました。
講演番号
登録番号
タイトル
著者
所属
領域
13aAC-6
2138
固有ジョセフソン接合における電荷結合のキャリア濃度依存性
野村義樹, 岡本陸, 掛谷一弘
京大院工
領域6
14pJC-11
2264
鉄ドープBi2212における固有トンネル分光
岡本陸, 野村義樹, 掛谷一弘, 臼井友洋A , 足立伸太郎A , 寺本祐基A , 渡辺孝夫A
京大院工, 弘前大理工A
領域8
東京工業大学で行われた、応用物理学会春季学術講演会で以下の3件の発表を行いました。
〇野村 義樹1 、岡本 陸1 、神原 仁志1 、掛谷 一弘1 (1.京大院工)
奨励賞にノミネートした講演で、出席者から電荷結合現象に関する活発な質問がでました
〇掛谷 一弘1 、エララビ アセム1 、温 一凡1 、土居 卓司1 、辻本 学1,2 (1.京大院工、2.筑波大数理物質)
「高温超伝導発見30周年記念シンポジウム」における講演で、多数の聴衆を前に講演しました。出席者からは、円偏光発振について複数の質問がありました。
〇土居 卓司1 、辻本 学2 、Elarabi Asem1 、温 一凡1 、掛谷 一弘1 (1.京大院工、2.筑波大学)
ポスター賞の最終選考(最後の2件)まで残り、多数の訪問を頂きました。ポスター賞は惜しくも逃がしましたが、良い経験になりました。
今学会では、共同研究先の発表で、共著になっているものを含めて、計4件の発表がありました。共同研究者の皆様、ご静聴頂いた皆様、ありがとうございました。
12月7日から9日に福岡県福岡市の休暇村志賀島で開催された第23回渦糸物理国内会議において、3件の口頭発表と1件のポスター発表を行いました。
【口頭】
題目
著者
所属
PbSr2 (Ca,Y)Cu2 O8 における固有ジョセフソン特性とテラヘルツ時間領域分光法による超伝導揺らぎ
小森祥央
鵜沢旭
掛谷一弘
京大院工
Bi 系固有ジョセフソン接合における巨視的量子トンネル確率の層間結合効果
野村義樹
神原仁志
岡本陸
温一汎
掛谷一弘
京大院工
Bi-2212 固有ジョセフソン接合テラヘルツ発振におけるストライプ状微細発振構造に関する考察
辻本学
斉藤寛
土居卓司
温一凡
Asem Elarabi
掛谷一弘
京大院工
【ポスター】
題目
著者
所属
PbSr2 (Ca,Y)Cu2 O8 における固有ジョセフソン特性とテラヘルツ時間領域分光法による超伝導揺らぎ
小森祥央
鵜沢旭
掛谷一弘
京大院工
リンク: 第23回渦糸物理国内会議サイト
(文責:辻本)
11月16-18日に東京、船堀ホールで行われた28th International Symposium on Superconductivity (ISS2015) で、野村、アセムが口頭講演、鵜沢がポスター発表を行いました。
Oral Presentations
Nov. 17
PC-19 15:40-15:55
Decrease in MQT Rate for Second Switch in Bi2 Sr2 CuO6+δ Intrinsic Josephson Junctions
Yoshiki Nomura, Hitoshi Kambara, Yifan Wen, Itsuhiro Kakeya
Nov. 18
FD-12 10:20-10:40
Generation of Elliptically Polarized Terahertz Waves using a High-Tc Superconducting Bi2 Sr2 CaCu2 O8+δ .
A. Elarabi, Y. Yoshioka, M. Tsujimoto, Y. Nakagawa, I. Kakeya
Poster Presentation
PCP-13
Superconducting Fluctuation in PbSr2 Y1-x Cax Cu2 O7+δ Epitaxial Films Observed by Terahertz Time-Domain Spectroscopy
Akira Uzawa, Sachio Komori, Itsuhiro Kakeya
7月6日~9日に名古屋大学で開催された15th International Superconductive Electronics Conference (ISEC 2015) において、野村がポスター発表を行いました。
Title
Authors
ID
Enhancement of Macroscopic Quantum Tunneling in Bi2-x Pbx Sr2-y Lay CuO6+δ Intrinsic Josephson Junctions
Y. Nomura
T. Mizuno
H. Kambara
Y. Nakagawa
I. Kakeya
DP-P13
(文責:辻本)
6月9日、10日に京都大学基礎物理学研究所で開催された基研研究会「多自由度と相関効果が生み出す超伝導の新潮流~BCSからBECまで~」 において、掛谷が口頭発表、辻本がポスター発表を行いました。
題目
著者
所属
高温超伝導固有ジョセフソン接合における協力的量子トンネル現象
掛谷一弘
京大院工
Bi2 Sr2 CaCu2 O8+δ 固有ジョセフソン接合からのコヒーレントな連続テラヘルツ波発生
辻本学
京大院工
(文責:辻本)
スペインマドリード郊外の世界遺産の街、エルエスコリアルで5月10日から15日まで行われた国際学会International Workshop on Vortex Matter in Superconductors VORTEX2015 で掛谷が”Coupled macroscopic quantum tunneling in intrinsic Josephson junctions in BSCCOs due to dynamical breaking of the charge neutrality of CuO 2 layers “と言う題目で口頭発表を行いました。
本学会は、組織委員から推薦された研究者だけが参加できる会議で、100人程度の参加者の間で、高いレベルの議論が繰り広げられました。
次回のVORTEXワークショップは2017年春にブラジルで開催される事になりました。
会場となったマリアクリスティーナ王立センターの中庭
エスコリアル修道院へのエクスカーション後
5月4日、イズミル工科大学 のLutfi Ozyuzer教授にお招き頂き、イズミル工科大学の物理学科でセミナーを行いました。
講演題目は、”Terahertz emission and macroscopic quantum tunneling in intrinsic Josephson junctions: global synchronization and short-range interaction “で、研究室の学生だけでなく、学会の先生方もご出席頂き、講演後も活発な議論が繰り広げられました。
息子さんが京大の桂で大学院生をなさっているという女性教授や、日本人の奥さんを持つ先生と仲良くなりました。
前日には、ホストのOzyuzer先生のお宅にお邪魔して、ご家族と一緒に気持ちの良い食事をしました。
ホストのOzyuzer先生のお宅に招かれて、エーゲ海の見える庭でバーベキュー
4月30日から5月3日までトルコのアンタルヤで行われた国際学会9th International Conference on Magnetic and Superconducting Materials (MSM15) で掛谷が”Terahertz Emission and Coupled Macroscopic Quantum Tunneling in BSCCO Intrinsic Josephson Junction “と言う題目で、招待講演を行いました。
ホテルの部屋から見えた朝日
学会の会場
エクスカーションで訪れたアンタルヤ市街のモスク
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京都大学の超伝導・真空電子デバイスに関する研究室, Research group for superconducting and vaccum electronics in Kyoto Univ.