4月12日~15日にイギリス・ケンブリッジ大学・キングスカレッジで開催されたワークショップ (2015 Joint UK-Japan Workshop on Physics and Applications of Superconductivity) にD3小森が参加し、口頭発表を行いました。また17日に、ワークショップでお会いしたロンドン大学 (University College London) の方の研究室を訪問させていただき、見学および議論をさせて頂きました。ケンブリッジは良い所でした。UCLでは充実した研究設備に驚かされました。
ケンブリッジ大学のケム川にて (撮影:雨宮先生)
(文責:小森)
3月21日から24日に早稲田大学で開催された日本物理学会第70回年次大会において、掛谷と辻本が口頭発表を行いました。
題目
著者
所属
Bi2 Sr2 CaCu2 O8+δ 固有ジョセフソン接合メサ構造における温度分布の動的制御とテラヘルツ発振の同時観測
辻本学
神原仁志
岸本卓也
温一凡
吉岡佑介
中川裕也
秋山弘樹A
卞舜生A
為ヶ井強A
Fabian RudauB
Raphael WielandB
Reinhold KleinerB
掛谷一弘
京大院工
東大院工A
Universität TübingenB
Bi2 Sr2 CaCu2 O8+δ 固有ジョセフソン接合テラヘルツ光源の偏光制御のための形状および電極効果
吉岡佑介
辻本学
中川裕也
掛谷一弘
京大院工
(文責:辻本)
3月11日から14日まで東海大学湘南キャンパスで行われた応用物理学会春季学術講演会で以下の3件の発表を行いました。
11.1 超伝導/基礎物性
野村 義樹、温 一凡、神原 仁志、掛谷 一弘
温 一凡、吉岡祐介、野村 義樹、 辻本学、掛谷 一弘
3.9 光・フォトニクス/テラヘルツ全般
3月8日~13日にアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴで開催された国際学会Optical Terahertz Science and Technology (OTST) 2015 に辻本が参加し、本研究室から2件のポスター発表を行いました。テラヘルツ科学技術の最先端研究に取り組む世界中の研究者たちと活発に議論しました。
常春のミッション湾を背に
(文責:辻本)
辻本が応用物理学会関西支部の「第3回関西奨励賞 」を受賞しました。この賞は、応用物理学会関西支部の活動を通じて応用物理学の発展・啓発に顕著な活動を行った若手研究者に贈られるものです。授賞式は3月5日の関西支部総会で行われました。
(文責:辻本)
2月27日、東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトで実施された日本原子力機構計算科学研究センターセミナー「固有ジョセフソン接合の新展開」において、掛谷と野村(D1)がそれぞれ40分の招待講演を行いました。
掛谷は、固有ジョセフソン接合からのテラヘルツ波発振についての最近の成果である、素子の温度分布と発振強度の相関について発表を行いました。
野村は、固有ジョセフソン接合における巨視的量子トンネル現象について、さまざまなBi系超伝導体における系統的な成果について発表しました。
他研究機関からの参加者からも講演があり、密度の濃い議論が展開されました。
2月27日に奈良先端科学技術大学院大学で実施された創エネ・省エネに関する材料・デバイス研究をテーマとした応用物理学会関西支部平成26年度第3回講演会「関西発グリーンエレクトロニクス研究の進展」 にて、辻本と小森(D2)がポスター発表を行いました。
最も優秀なポスター発表者に贈られるポスター最優秀賞を辻本が受賞しました。
(文責:辻本)
Journal of Applied Physics誌上に高温超伝導体からのテラヘルツ発振に関する研究成果を発表しました。
Temperature dependence of terahertz emission by an asymmetric intrinsic Josephson junction device
J. Phys. Soc. Jpn.にD1野村君第一著者の論文が掲載されました。
Y. Nomura, T. Mizuno, H. Kambara, Y. Nakagawa, and I. Kakeya
“Enhanced Macroscopic Quantum Tunneling in Capacitively Coupled BiPb2201 Single-Layered Intrinsic Josephson Junctions”
DOI: http://dx.doi.org/10.7566/JPSJ.84.013704
本論文では、高温超伝導体に内在する固有ジョセフソン接合において起きる巨視的量子トンネル現象について、原子スケールの相互作用(電荷結合)の存在を示す実験結果を報告しています。
固有ジョセフソン接合では、超伝導の巨視的量子効果によって巨視的なスケールの相互作用(磁気結合)が明らかになっており、この成果により高温超伝導体を用いた量子ビットやテラヘルツ光源の開発が促進されます。
研究室の野村君(D1)が第13回低温工学・超伝導若手合同講演会 で講演し、優秀な研究成果が認められ低温工学・超伝導関西若手奨励賞を受賞しました。
野村君、おめでとうございます。
(文責 辻本)
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京都大学の超伝導・真空電子デバイスに関する研究室, Research group for superconducting and vaccum electronics in Kyoto Univ.