低温工学・超電導学会関西支部講演会で招待講演

1月28日、低温工学・超電導学会関西支部2018年度第3回講演会が大阪駅前第2ビル内にある大阪市立大学文化交流センターで行われ、掛谷が
「低温工学・超伝導でくすぐる科学の芽-京都大学集積機能工学研究室の場合」
という題目で、研究の最近の進展に加えて、集積機能工学研究室で推進しているアウトリーチ活動について紹介してきました。

本会は、事業会員である企業からの発表・参加者も多いので、学術的な話だけでなく、普通の学会ではしないようなアウトリーチ活動や異分野融合研究の紹介をさせていただきました。

ご出席の皆様には、興味深く聞いていただいたようで、非常に有意義な講演になりました。

会では、上場企業の研究部長に当たる方の講演での、
「企業でできる研究を大学でやってもマンパワーの問題でうまくいかない。大学の研究室では企業でできない新しい研究をしてほしい」
とのご指摘が印象的でした。

Plasma2019で招待講演

2019年1月18日から21日までアメリカ・フロリダ州のセントラルフロリダ大で行われたPlasma2019 workshopで、掛谷が招待講演を行いました。

講演題目は”Circularly polarized terahertz-wave emission from monolithic Bi2212 devices“、高温超伝導デバイスから放射されるテラヘルツ電磁波を円偏光に制御する方法とそこからデバイス表面における電流分布の議論について報告いたしました。講演後、多くの参加者から質問があり、とくにホットスポットと偏光の関係についての議論が盛り上がりました。

また、学会では最近発見された超高圧下の室温超伝導のセッションがあり、多様な興味深い議論が繰り広げられました。

バンケットは主催者のRichard Klemm先生の自宅で行われ、50人もの参加者を収容するリビングの広さに驚きつつ、世界中から集まった研究者と楽しい時間を過ごせました。

次回の学会は、東ヨーロッパのモルドバ共和国の首都キシナウで2021年5月に開かれることに決まりました。

室温超伝導の発見者、ジョージワシントン大学のHemley教授を紹介するセッションの座長の門脇和男筑波大学名誉教授
オーランド郊外にあるKlemm先生の自宅でのバンケット