アグネ技術センターから発行されている雑誌「固体物理」2016年9月号に筑波大学の辻本(前集積研学振SPD)と掛谷の共著による解説記事「固有ジョセフソン接合からのコヒーレントな連続テラヘルツ波の発生」が掲載されました。
超伝導の専門家でなくても、固体物理の基礎知識があれば理解できるように、執筆しましたので、是非ご高覧下さい。
なお、同号には、東京大学の岡田氏らにより執筆された鉄ヒ素超伝導体における渦糸フローの解説も掲載されています。こちらも注目です。
アグネ技術センターから発行されている雑誌「固体物理」2016年9月号に筑波大学の辻本(前集積研学振SPD)と掛谷の共著による解説記事「固有ジョセフソン接合からのコヒーレントな連続テラヘルツ波の発生」が掲載されました。
超伝導の専門家でなくても、固体物理の基礎知識があれば理解できるように、執筆しましたので、是非ご高覧下さい。
なお、同号には、東京大学の岡田氏らにより執筆された鉄ヒ素超伝導体における渦糸フローの解説も掲載されています。こちらも注目です。
石川県金沢市の金沢大学で9月13日から16日まで開催された
日本物理学会2016年秋季大会でD3野村とM1岡本が口頭発表を行いました。
講演番号 | 登録番号 | タイトル | 著者 | 所属 | 領域 |
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13aAC-6 | 2138 |
固有ジョセフソン接合における電荷結合のキャリア濃度依存性
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野村義樹, 岡本陸, 掛谷一弘
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京大院工
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領域6 |
14pJC-11 | 2264 |
鉄ドープBi2212における固有トンネル分光
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岡本陸, 野村義樹, 掛谷一弘, 臼井友洋A, 足立伸太郎A, 寺本祐基A, 渡辺孝夫A
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京大院工, 弘前大理工A
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領域8 |
Asem Elarabi gave an oral presentation at the77th Japanese Society of Applied Physics (JSAP) Autumn meeting that was held in Toki Messe (Niigata city) from the 13th to 16th of September 2016 . The presentation was titled:
“Circularly-Polarized Terahertz Radiation from a High-Tc Bi-2212 Mesa”
Asem S Elarabi1, Yusuke Yoshioka1, Manabu Tsujimoto2, Takuji Doi1, Itsuhiro Kakeya1(1.Kyoto Univ., 2.The Univ. of Tsukuba)
The presentation got a lot of interest from the audience, and several questions were asked regarding the radiation mechanism and the emission power.
スロベニア共和国のブレッドで開催された超伝導に関する国際会議
“11th International Conference on New Theories, Discoveries, Applications of Superconductors and Related Materials (New3SC-11)”
に掛谷(私)が出席し、
“Intrinsic Josephson properties and superconducting fluctuation in PbSr2(Y,Ca)Cu2O7+δ films”
と題した講演を行い、Pb1212エピタキシャル膜に関する研究成果を発表しました。
本会議は、スロベニア共和国の首都リュブリャナから高速道路で1時間ほどの距離にあるブレッド湖の湖畔のHotel Golfにおいて、当地のJosef Stephan Institute およびUniversity of Ljubljanaなどの研究者によって運営されました。
また、一連の会議は、重慶科学技術院のJ. D. Fan教授が1999年より開催し続け、11回を数える伝統ある会議です。私は初参加させて頂きましたが、Fan教授の努力に敬意を表します。
主要なトピックは、超伝導体における非平衡現象で、特に最近時間分解分光により実験的に明らかになってきた超伝導体の過渡現象や隠れた秩序状態について、理論・実験両面からの活発な議論がなされました。スロベニア国内から参加した研究者が意外に多く、非平衡超伝導に関する研究の層がとても厚いことを感じました。また、イタリアのトリエステが車で2時間、オーストリアのグラーツも同じぐらいの距離で、ヨーロッパ各地からの参加者が多いことが、スロベニアの地理的重要性を示していました。
私の発表では、Pb1212のc軸固有ジョセフソン特性に加え、テラヘルツ時間領域分光法による複素伝導率の測定結果から超伝導揺らぎの議論を行いました。ホストの一人であるMihailovic教授からコメントを頂いたほか、数多くの研究者からの質問とコメントを受けました。
バンケットは、ブレッド湖の湖畔に聳えるブレッド城で行われました。
あいにくの雨の中、滑りやすい石段を登ったあとに始まったのは、中世風に扮した女性のトーク。この城の由来などについて説明する英語の翻訳もついていました。さらに、男性によるファイヤーワークがあり、火の玉を振り回して、そのあと飲み込むという大道芸で、単純ながらなかなか面白い見物でした。
さて、バンケットでは、ドイツ、スイス、イタリアから参加した研究者と現地の美味しいものや、研究交流の様子などについて面白い話を聞けました。すでに知り合いだった研究者も数名いましたが、新しく知り合いになった研究者とユニークな交流ができて、大変有意義な会議でした。
アメリカ合衆国コロラド州デンバーで9月4日から9日まで行われた国際会議
“2016 Applied Superconductivity Conference (ASC’16) ”
にD3の野村が出席し、invited posterとして、以下の発表を行いました。
Critical Current Density Dependence of the enhanced Macroscopic Quantum Tunneling Rate in Bi2Sr2CaCu2O8+\delta Intrinsic Josephson Junctions