民間シンクタンク、(株)矢野経済研究所が発行する市場調査誌、Yano E plusの2019年10月号に本研究室が進めている円偏光超伝導テラヘルツ光源についての記事が掲載されました。
当誌では、「次世代先端デバイス動向」のシリーズ記事として超伝導デバイスに注目し、「ジョセフソン接合を結晶構造に内包、均一な電気接合を容易に得られることから、新たな電子デバイスとして注目されている!」との説明付きで固有ジョセフソン接合について紹介し、私たちの研究成果を引用しました。
民間シンクタンク、(株)矢野経済研究所が発行する市場調査誌、Yano E plusの2019年10月号に本研究室が進めている円偏光超伝導テラヘルツ光源についての記事が掲載されました。
当誌では、「次世代先端デバイス動向」のシリーズ記事として超伝導デバイスに注目し、「ジョセフソン接合を結晶構造に内包、均一な電気接合を容易に得られることから、新たな電子デバイスとして注目されている!」との説明付きで固有ジョセフソン接合について紹介し、私たちの研究成果を引用しました。
アメリカ物理学会誌Physical ReviewBに、超伝導転移温度が最も高い構造である三層系銅酸化物高温超伝導体特有の現象に関する弘前大学、物質材料研究機構との共同研究の成果を発表しました。
著者らは銅酸化物高温超伝導体のうち三層系物質に特有の伝導現象を初めて報告した。主な高温超伝導体には、銅と酸素の原子面が1枚、2枚、3枚重なっている一層系、二層系、三層系の物質があり、超伝導転移温度は原子面の数が増えるにしたがって増加することが知られている。これまでの研究では、3種の構造を持つ物質の間で、量的な違いは見られるものの、質的な違いを示すような特有の現象については報告されていなかった。著者らは、三層系銅酸化物単結晶の表面に微小構造を作製して、結晶構造の積層方向の電流電圧特性を測定することで、三枚の銅―酸素原子面のうち、真ん中の銅―酸素原子面が超伝導特性にもたらす特有の役割を指摘した。
発見した現象は、結合する複数の振り子のふるまいで例えることができる。ジョセフソン接合と呼ばれる1対の銅―酸素原子面からなる構造を一つの振り子とすると、超伝導体単結晶は多数の振り子がつながっている状態と考えられる。二層系では、隣接する振り子が強く結合しているが、三層系では結合せず独立に振動していおり、その違いを著者らは見出した。
東京・四谷の弘済会館で開かれた日本学術振興会超伝導エレクトロニクス第146委員会第96回総会で掛谷が「高温超伝導体からのジョセフソンプラズマ放射の物理と多機能テラヘルツ光源の開発」という題目で招待講演を行いました。
146委員会は、学界と産業界の融合を進める委員会で、講演後の質疑応答では、産業界の研究者とも意見交換を進めました。
2019年1月18日から21日までアメリカ・フロリダ州のセントラルフロリダ大で行われたPlasma2019 workshopで、掛谷が招待講演を行いました。
講演題目は”Circularly polarized terahertz-wave emission from monolithic Bi2212 devices“、高温超伝導デバイスから放射されるテラヘルツ電磁波を円偏光に制御する方法とそこからデバイス表面における電流分布の議論について報告いたしました。講演後、多くの参加者から質問があり、とくにホットスポットと偏光の関係についての議論が盛り上がりました。
また、学会では最近発見された超高圧下の室温超伝導のセッションがあり、多様な興味深い議論が繰り広げられました。
バンケットは主催者のRichard Klemm先生の自宅で行われ、50人もの参加者を収容するリビングの広さに驚きつつ、世界中から集まった研究者と楽しい時間を過ごせました。
次回の学会は、東ヨーロッパのモルドバ共和国の首都キシナウで2021年5月に開かれることに決まりました。
米国医師会発行のJAMA Ophtalmology誌(インパクトファクター6.7)に宇宙飛行中の視神経などの異常に関する論文が掲載され、京都大学からプレスリリースを行いました。
This study explores the association of cerebrospinal fluid pressure and brain upward shift with space flight–associated neuroocular syndrome in postflight astronauts.
京都大学プレスリリース「宇宙飛行による眼病発症のメカニズムを解明しました」
集積研で中心となっている研究テーマとはあまり関係ありませんが、視神経および脳の構造を熟知した研究者と物理学のモデル化手法が融合して初めて得られた成果です。
1月31日付京都新聞26面に
と題した研究成果が掲載されました。
掲載された記事の最後のコメントは、掲載日前日に別途取材があった実際のコメントです。
12月21日付日刊工業新聞21面に
「京大、安定したデータ通信を可能にする「テラヘルツ光源」開発 」
と題して、本研究室の研究成果が掲載されました。
日刊工業新聞webサイトへのリンク
研究成果発表に関する記者説明
「超高速移動体通信を可能にするテラヘルツ光源の開発―
を京都大学時計台百周年記念館の中にある京都大学記者ク
記者説明はパワーポイントを用いた15分の説明の後、各
論文の公開、京大からの発表は1月4日になります。
(1月7日追記:京大ウェブサイト記事へのリンク)
研究成果は、超伝導体から作った1枚のデバイスから、特定の方向の偏りがない円偏光電磁波を放射させたことです。
円偏光電磁波は、GPSやETCに用いら
既存のテラヘルツ光源が、発振と放射が別々の機構で動いていることと対照的に、超伝導テラヘルツ光源では、発振と放射が一つの形状で決まっていて、そのために自発的に高い円偏光度のテラヘルツ波が放射される点が非常に面白い点です。