ノーベル賞受賞アブリコソフ博士の記念シンポジウムで招待講演

2018年6月25日から28日までの間、2003年ノーベル物理学賞を受賞したアレクセイアブリコソフ博士(2016年逝去)を顕著する国際会議がロシア、モスクワ近郊のチェルノゴフカにあるランダウ研究所で行われ、掛谷が招待講演を行いました。

アブリコソフ博士は、1950年代から1991年までランダウ研究所を拠点に超伝導の磁場中での振る舞いや磁性と超伝導が共存する物質についての研究をすすめてきました。1991年に米国のアルゴンヌ国立研究所に移り、2003年にノーベル物理学賞を受賞しました。

会では、アブリコソフ博士の学術的な業績だけでなく、ユーモアに満ちた人柄を称える声が多く聞かれ、非常に有意義な集まりになりました。

昨今の米露間の関係が影響し、米国の国立研究所からの講演が取り消されたという残念な点がありましたが、ロシアの学術文化に触れることができ、今後の研究の発展につながる会合でした。

ランダウの彫像。自動車事故が原因で亡くなる5年前、50歳のころだそうです。

政治的事情で出席ができなかった研究者が、Skypeで講演。