物理学会(岩手大学)で2件の発表

9月21日から24日まで岩手大学で行われた日本物理学会2017年秋季大会で、2件の口頭発表を行いました。

23aA29-3 2197
PbSr2Y1-xCaxCu2O7+δの固有ジョセフソン特性から提案される銅酸化物超伝導体におけるc軸伝導の普遍的記述
小森祥央, 鵜沢旭, 掛谷一弘
京大院工
領域6
23pC10-2 2129
Bi2Sr2Ca2Cu3O10+δにおける固有ジョセフソン効果に観測される多重CuO2層の役割
野村義樹A, 岡本陸A, 足立伸太郎B, 渡辺孝夫B掛谷一弘A
京大院工A, 弘前大院理工B
領域8

Max-Planck Institute for Solid State Physicsでセミナー講演

9月13日、Stuttgart郊外にある、Max-Planck Institute for Solid State Physicsを訪問しました。固体物理の研究者ならば、一度は聞いたことのある研究所です。
こちらに所属する共同研究者、Alexander Boris博士の計らいで、セミナー講演をさせていただくことに。私にしては珍しく、かなりの緊張。

講演タイトルは
”Evolution of collective inter-layer intrinsic Josephson phenomena in three BSCCO superconductors”
多くの方にご出席いただき、活発な議論ができました。

研究所内は、圧巻の一言。ドイツという国がどれだけ基礎研究に資金を投じているかがよくわかります。フランスは人的資源に投資をしていますが、ドイツはそれに加えて、実験設備も素晴らしい。EUをけん引している現在の経済状況はここを源とするのでしょうか?

研究所エントランスホールにある、「量子ホール効果の発見」でノーベル賞を受賞したvon Klitzingが使った試料育成装置と試料のイメージ
エレベーター横に貼り出されていた。掛谷のセミナー告知。
Boris博士の研究室のPhD学生のDanielと彼が使っているTHz-TDS装置

 

テュービンゲン大学を訪問

9月11から12日にドイツ南部にあるTuebingen大学のReinhold Kleiner教授の研究室を訪問し、研究室見学をすると共に、高温超伝導テラヘルツ光源に関する最新の研究進捗に関する情報を交換しました。

1477年に創立したTuebingen大学はドイツでも古い大学であり、伝統的に神学が有名です。最近では、大きな大学病院を設置しているため、Tuebingenは人口が10万人の小さな街に学生数3万人の大学があるという、ドイツでも特殊な学園都市です。大人のほとんどは、大学ないしはその関連産業で働いているそうです。

Kleiner研究室のランチの合図に鳴らす鐘(?)
Tuebingen中心市街のカラフルな建物。雨が降っていて靄がかかっていました。

Presentation at the 78th Japanese society of applied physics (JSAP) autumn meeting, 2017

Asem Elarabi (D3) gave an oral presentation at the 78th Japanese Society of Applied Physics (JSAP) autumn meeting that was held in Fukuoka city from the 5th to 9th of September 2017. The presentation was titled:

“Monolithic polarization control of THz radiation using Bi-2212 mesa geometrical structures.”

Asem S Elarabi1, Yusuke Yoshioka1, Manabu Tsujimoto2, Itsuhiro Kakeya1(1.Kyoto Univ., 2.The Univ. of Tsukuba)

Asem participation in JSAP 2017