「学会発表」カテゴリーアーカイブ

ASC2016で招待ポスター発表

アメリカ合衆国コロラド州デンバーで9月4日から9日まで行われた国際会議
2016 Applied Superconductivity Conference (ASC’16)
にD3の野村が出席し、invited posterとして、以下の発表を行いました。

Critical Current Density Dependence of the enhanced Macroscopic Quantum Tunneling Rate in Bi2Sr2CaCu2O8+\delta Intrinsic Josephson Junctions

 

スウェーデンでの超伝導デバイスに関する国際会議で招待講演

スウェーデンの北部、いわゆるラップランドのBijorkildenにおいて4月10日から17日まで行われた14th International workshop on High-frequency Superconducting Electronicsに掛谷(私)が参加し、
Generation of elliptically polarized terahertz waves from Bi2212
intrinsic Josephson junctions

の題目で招待講演を行いました。

関空からイスタンブール経由でスウェーデンの首都ストックホルムまで19時間、
ストックホルムから良質で知られるスウェーデン鋼の原料となる鉄鉱石の生産で有名なキルナまで飛行機で1時間半、
そこから列車でさらに2時間かけて、ようやく現地に到着しました。

会場は、フィヨルド地形に囲まれたツンドラの中にあるホテルで、ここにほぼ1週間カンヅメで会議が行われました。

セッションだけでなく、寝食を共にして多くの時間を参加者全員で共有するこのスタイルの会議は、その後非常に良い関係に発展させることが良くあり、大好きなやり方です。

今回も、3食を同じレストランで取るという型式で、日が経つにつれ、初対面であった参加者同士が一緒に食事をして、研究に関する議論を深めていきました。

単調な食事に飽きないわけではないですが、それにまして新しい仲間を作れるというのは、魅力的なことです。

私も、数多くの新しい友人を作って、新しい共同研究先を3件ほど見つけてきました。

主にヨーロッパの研究者たちと寝食を共にして、議論を深めて再会を約束しました。

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学会の参加者で作ったイグルー、もっともたくさん人が乗ったイグルーとして、ギネスブックに申請するそうな

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イグルーの向こうに広がるオーロラ。私は肉眼で見ることはできませんでした。

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スウェーデンでもっとも標高の高い場所にあるロッジへのエクスカーション。とはいえ、標高はわずか1,200メートル。

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ワークショップまとめのスライド。参加の日本人はわずか2名。

日本物理学会第71回年次大会で発表

東北学院大学で行われた日本物理学会第71回年次大会において、当研究室から2件の発表を行いました。

20pAR-5
超伝導自由度間相互作用に注目した多層固有ジョセフソン接合系におけるテラヘルツ発振と巨視的量子トンネル現象
掛谷一弘
京大院工
領域6

「固有ジョセフソン接合の最前線」シンポジウムにおける講演でした。固有ジョセフソン接合における第2スイッチ事象とPb1212超伝導体の固有ジョセフソン接合に関して、多数の質問がありました。

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Bi-2223固有ジョセフソン接合を使ったテラヘルツ発振の検証
辻本学, 斉藤寛, 土居卓司, 温一凡, Asem Elarabi, 掛谷一弘, 足立伸太郎A, 渡辺孝夫A
京大院工, 弘前大理工A
領域8

Bi2223からのテラヘルツ発振に関する世界で初めての報告で、大きな注目を集めました。
今学会では、共同研究先の発表で、共著になっているものを含めて、計3件の発表がありました。共同研究者の皆様、ご静聴頂いた皆様に感謝申し上げます。

応用物理学会春季学術講演会で発表

東京工業大学で行われた、応用物理学会春季学術講演会で以下の3件の発表を行いました。

〇野村 義樹1、岡本 陸1、神原 仁志1、掛谷 一弘1 (1.京大院工)

奨励賞にノミネートした講演で、出席者から電荷結合現象に関する活発な質問がでました

〇掛谷 一弘1、エララビ アセム1、温 一凡1、土居 卓司1、辻本 学1,2(1.京大院工、2.筑波大数理物質)

「高温超伝導発見30周年記念シンポジウム」における講演で、多数の聴衆を前に講演しました。出席者からは、円偏光発振について複数の質問がありました。

〇土居 卓司1、辻本 学2、Elarabi Asem1、温 一凡1、掛谷 一弘1(1.京大院工、2.筑波大学)

ポスター賞の最終選考(最後の2件)まで残り、多数の訪問を頂きました。ポスター賞は惜しくも逃がしましたが、良い経験になりました。

今学会では、共同研究先の発表で、共著になっているものを含めて、計4件の発表がありました。共同研究者の皆様、ご静聴頂いた皆様、ありがとうございました。

第14回低温工学・超伝導若手合同講演会で講演

大阪市立大学文化交流センターで開催された第14回低温工学・超伝導若手合同講演会において、辻本が講演を行いました。

題目 著者 所属
高温超伝導体を使ったコヒーレントな連続テラヘルツ光源の開発
辻本学
京大院工

リンク: 低温工学・超電導学会関西支部ホームページ

(文責:辻本)

第23回渦糸物理国内会議で4件の発表

12月7日から9日に福岡県福岡市の休暇村志賀島で開催された第23回渦糸物理国内会議において、3件の口頭発表と1件のポスター発表を行いました。

【口頭】

題目 著者 所属
PbSr2(Ca,Y)Cu2O8における固有ジョセフソン特性とテラヘルツ時間領域分光法による超伝導揺らぎ
小森祥央
鵜沢旭
掛谷一弘
京大院工
Bi 系固有ジョセフソン接合における巨視的量子トンネル確率の層間結合効果
野村義樹
神原仁志
岡本陸
温一汎
掛谷一弘
京大院工
Bi-2212 固有ジョセフソン接合テラヘルツ発振におけるストライプ状微細発振構造に関する考察
辻本学
斉藤寛
土居卓司
温一凡
Asem Elarabi
掛谷一弘
京大院工

【ポスター】

題目 著者 所属
PbSr2(Ca,Y)Cu2O8における固有ジョセフソン特性とテラヘルツ時間領域分光法による超伝導揺らぎ
小森祥央
鵜沢旭
掛谷一弘
京大院工

リンク: 第23回渦糸物理国内会議サイト

(文責:辻本)

ISS2015で3件の発表

11月16-18日に東京、船堀ホールで行われた28th International Symposium on Superconductivity (ISS2015)で、野村、アセムが口頭講演、鵜沢がポスター発表を行いました。

Oral Presentations

Nov. 17
PC-19
 15:40-15:55
Decrease in MQT Rate for Second Switch in Bi2Sr2CuO6+δ Intrinsic Josephson Junctions
Yoshiki Nomura, Hitoshi Kambara, Yifan Wen, Itsuhiro Kakeya

Nov. 18
FD-12
 10:20-10:40
Generation of Elliptically Polarized Terahertz Waves using a High-Tc Superconducting Bi2Sr2CaCu2O8+δ.
A. Elarabi, Y. Yoshioka, M. Tsujimoto, Y. Nakagawa, I. Kakeya

Poster Presentation

PCP-13  
Superconducting Fluctuation in PbSr2Y1-xCaxCu2O7+δ Epitaxial Films Observed by Terahertz Time-Domain Spectroscopy
Akira Uzawa, Sachio Komori, Itsuhiro Kakeya

京都大学アカデミックデイ2015に出展

京都大学アカデミックデイ2015に出展いたしました。

「京都大学アカデミックデイ」は京都大学「国民との科学・技術対話」支援事業の一環として、市民や研究者、文系、理系を問わず、誰もが学問の楽しさ・魅力に気付くことができる「対話」の場となることを目指している企画です。年に一度、100名以上の研究者が一堂に会します。これは、国民と科学・技術に関わる本学の研究者が直接対話することで、本学の研究活動をわかりやすく説明するともに、国民の声を本学における研究活動に反映させることを1つの目的として始めた取り組みです。(アカデミックデイ2015メインサイトから引用)

出展ブースには小学生からベテランの研究者まで、非常にたくさんの方々にご来場いただきました。超伝導技術に関心のある方をはじめ、超伝導体の磁気浮上デモンストレーションに興味を持っていただいた方、テラヘルツ光源について質問に来られた方などと、楽しくお話をさせていただきました。皆様との対話を通じて社会の役に立つ研究をしているという実感がわき、また研究成果をわかりやすく発信するためにはどうしたらよいか考えさせられる良い機会となりました。

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【リンク】
京都大学アカデミックデイ2015 メインサイト
http://research.kyoto-u.ac.jp/academic-day/2015/

京都大学アカデミックデイ2015 研究者と立ち話
「高温超伝導テラヘルツ光源の開発」
http://research.kyoto-u.ac.jp/academic-day/2015/031/

(文責:辻本)

日本物理学会2015年秋季大会で3件の発表

9月16日から19日に関西大学で開催された日本物理学会2015年秋季大会において、3件の口頭発表を行いました。

題目 著者 所属
PbSr2Y1-xCaCu2O7+δ単結晶薄膜における固有ジョセフソン特性
小森祥央
掛谷一弘
京大院工
Bi2212固有ジョセフソン接合からのテラヘルツ発振に関する元素置換効果
温一凡
野村義樹
辻本学
掛谷一弘
京大院工
Bi2Sr2CaCu2O8+δ固有ジョセフソン接合からのテラヘルツ波発生におけるストライプ状微細発振構造の起源
辻本学
斉藤寛
土居卓司
温一凡
Asem Elarabi
掛谷一弘
Fabian RudauA
Raphael WielandA
Reinhold KleinerA
京大院工
Universität TübingenA

(文責:辻本)